好きでいてもいいですか?
翔は、それを見てたってこと?
「翔、それは誤解だよ!あの時、先輩に髪の毛についていたゴミを取ってもらっていただけなの」
「は?マジかよ……」
翔は自分の勘違いに気付き、顔を歪めた。
そしてすぐに口を開いた。
「だけどお前に触れたってゆーのが許せねぇ」
翔の言葉に私は思わず笑いそうになった。
「笑うんじゃねーよ。俺、お前がその先輩と浮気してるんだと思って、俺はお前のこと好きなのにって思うと許せなかった。だから他の女と遊んで気を紛らしていた」
「今さらこんなこと言っても遅いかもしれねぇけど、俺は萌愛が好きなんだよ。だからずっと俺の彼女でいろよ」
翔の真剣な言葉に胸が締め付けられる気がした。
嬉しいって思うのと同時に、たまらなく泣きそうになった。