好きでいてもいいですか?
「わりぃな。お前、帰りは寄り道しずにまっすぐ帰れよ?」
ほんとは俺が萌愛を家まで送ってやって、それからバイトに行きたい。
でもそれじゃあ間に合わねぇんだよな。
さすがに遅刻するわけにもいかねぇし。
「わかってるよ!何か翔ってこんなに心配する人だったっけ?」
萌愛がうふふ、と笑いながら言う。
やべー、かわいいすぎる。
とか思っても素直に言えないのが俺なんだけど。
「別に心配してるわけじゃねぇーよ。ただお前が迷子にならねぇようにって思っただけだから」