好きでいてもいいですか?
いつもの俺だったらこんなに素直に謝ったり、素直な言葉を並べたりしないだろう。
「ほんとは萌愛のこと心配してんだよ。他の男に捕まったら嫌だし、俺のことだけ見てほしいんだよ」
何言ってんだよ、俺……。
まじ恥ずかしい……。
でも、萌愛は嬉しかったのか、俺の手をぎゅっと握り返してくれた。
「私、翔のことしか見えてないから安心してね?バイト、頑張って」
萌愛の言葉に俺は静かに頷いた。
それからほんの2、3分の間だったけど校門までの道のりを萌愛と歩いて、俺はバイト先のコンビニへと向かった。