普通なお嬢様の極秘恋愛
わたしが中学に上がった時。
お父さんは、

「新中学生にお祝いだ」

と、わたしに、自分でデザインして作ってもらった、という一枚のオーダーメイドのドレスをプレゼントしてくれた。

普段ドレスなんてデザインしないんだけど、お祝いだから、と、お父さんはにこにこと言った。

わたしの好きな、淡いレモン色。
フリルはついているけど、甘すぎない可愛さ。
凄く、わたしの好みだった。

お父さんが、どんなにわたしを想って作ってくれたのか、わかるドレスだった。

わたしは嬉しくて、それを着て家族で写真を撮ろうと提案した。
お父さんもお母さんも、笑って、いいよ、と言ってくれた。
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