普通なお嬢様の極秘恋愛
うーん、言われてみれば、少しお腹がすいたかな?
でも、起きたばっかりであんまりいっぱいは食べれないかな。

「じゃあ、お母さんと紅茶にしたいです。
よろしくお願いします」

田中さんに紅茶を頼んで、リビングへ向かう。
扉を開けると、お母さんが一人席について紅茶を待ちながら、テーブルの真ん中に飾られた花を眺めていた。

「お母さん」

「あら凛、起きたのね。
疲れて寝ちゃったんだって?」

いらっしゃい、と手招きされて、わたしも席に着く。
そこへ、2人分の紅茶とクッキーを持った田中さんがやってきて、テーブルにセッティングしてくれた。

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