普通なお嬢様の極秘恋愛
あまりの言い方に、わたしは顔がカッと熱くなるのを感じた。
言い返したい、言い返したいけど……!

……怖くて顔を上げることが出来なかった。
わたし、なんて弱いんだろう……。

顔を熱く真っ赤にしたわたしは、下を向いたまま肩を震わせるしか出来なかった。

「お前は私の一人娘だ。
ちゃんとしてもらわないと。

自分が特別な存在だってことを、そろそろちゃんと自覚してくれ。

あんな高校に入って、質の悪い制服を着ているだけでも、私は随分心を痛めているんだ」

酷い……。
今のわたしは、全てを、否定されている……。
< 118 / 428 >

この作品をシェア

pagetop