普通なお嬢様の極秘恋愛
翌日、
「じゃ、席替えでもしましょっか」
と竹井先生が提案して、わたしは安達君から離された。
正直かなりホッとした。

そして、一番後ろの窓際の席になった。
わたしの前は花歩ちゃん、隣は翔護。

これで、安達君は撃退したようなものだった。
時々話しかけられるけど、翔護が触らないように、と毎回釘を刺してくれる。

あとは、わたしを一人にしないこと。
それを三人の中で決定事項にしたようだ。

クラスメイトは友好的で優しい人たちばかりだけど、この学校には、前の中学校から来た意地悪な女子も、ほかにも妬んでいる人も、もしかして何か言い出す人もいるかも知れないから。

とにかくわたしを一人にしない、と、話し合いの一番最初に決めてくれたらしい。
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