普通なお嬢様の極秘恋愛
あ、それとお弁当。

中身が同じお弁当を、万が一誰かに見られたら、まずい。
それに備えて、翔護のお弁当の中身を変えることにしたらしい。
とは言え、別メニューをわざわざ作ってもらうわけにもいかない。

そこで翔護は、朝ごはんをお弁当箱に詰めて、お弁当用の昼ごはんを朝、食べている。
なるほどな、って思った。
さすが、利口な翔護だ。

三人の優しさがとにかく嬉しくて、毎日感謝をしつつ、楽しく過ごしている。

時々お屋敷でお父様に会ってしまっても、前よりも余裕を持って対応できるようになった。

お母さんも、
「最近明るくて楽しそうね」
と、ニコニコ笑ってくれる。
< 126 / 428 >

この作品をシェア

pagetop