普通なお嬢様の極秘恋愛
「わたしは良いんだけど……」

そう返事をしつつ、花歩ちゃんの表情を伺う。

もしかして、久しぶりに二人っきりで話したいことがあったかも知れない。
お泊まり会の時は、秘密の話しをいくつもしたのを思い出した。

「わたしも良いよ!
みんなでお泊まり会、しよっ!」

いつもより賑やかで楽しくなりそうだね、と、花歩ちゃんは笑っている。

良かった、大丈夫みたい。

目の前の2人も、わーい、と手を取り合って喜んでいる。

「ね、どこに泊まるの?」
「わたし達、何時にどこに行けば良い?」

2人はほぼ同時にわたし達にそう投げかける。
あ、それは決めてなかったな。
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