普通なお嬢様の極秘恋愛
「あ、そうだなぁ。
由美ちゃんか加奈子ちゃんの家って、どうかなぁ?」

「そ、そうだね!
わたしと凛ちゃん、お互いの家を行ったり来たりばかりで他の女の子の家に行ったこと、あんまりないんだ!

行ってみたいなっ!」

わたしが咄嗟に出した提案に、花歩ちゃんも察したのか同調した。
さすがは親友。

「わたしの家は兄弟多いし団地だし……。
女子四人のお泊まり会は難しい、かな?」

由美ちゃんが申し訳なさそうに眉を下げた。

「家も……。
友達連れてくとお母さんが気にして、すっごくうるさいんだよね……」

加奈子ちゃんはごめん、と顔の前で両手を合わせた。
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