普通なお嬢様の極秘恋愛
「いいなぁ、わたしも森下君みたいなイケメン君にお姫様抱っこ、されてみたいなぁ」

「そうそう、されてみたいよねっ」

頬杖を付きながら2人は、恋バナ楽しいね、と笑っている。
隣の花歩ちゃんが、そっと胸をなで下ろしたのが見えた。
後でお礼、言わなくちゃ。

「あ、でも凛ちゃん。
気をつけて?」

「え? 気をつける……?」

何をだろう?

「森下君、カッコいいし優しいから、実はモテモテなんだよ?
仲の良いただの友達って言ってると、いつか取られちゃうよ?」

え、そうなの……?

ああでも、初めて翔護に会ったとき、わたしも翔護のこと、綺麗な男の子だなって思った。
それに、優しく話しを聞いてもらって、それから好きになったんだ。




< 159 / 428 >

この作品をシェア

pagetop