普通なお嬢様の極秘恋愛
「さっすが凛らしい、可愛い部屋だよなぁ」

安達君はわたしの隣にどかりと腰を降ろした。

絨毯の上の丸いテーブルを、わたし、右隣から安達君、加奈子ちゃん、由美ちゃん、花歩ちゃんの順で囲んでいる状態。

「安達君、なにを図々しく凛ちゃんの隣に座ってるのよ!」

加奈子ちゃんが声を上げるも、安達君は知らんぷりだ。
わたしはそっと、左隣の花歩ちゃんに体を寄せた。

「いいじゃん、俺は凛のボディーガードだぞ?
隣でしっかり守らないと。
あいつの代わりだってのがムカつくけどな」

堂々と言い放って、お皿の上のベリーパイをひと切れ頬張る安達君。
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