普通なお嬢様の極秘恋愛
わたしは嬉しくなって、俯きがちだった顔を上げて、お礼を言った。
みんな笑顔を向けてくれて、わたしも自然と頬が緩んだ。

隣では良かったね、と花歩ちゃんも笑っていて、翔護もほっと安心したような顔をしていた。

「やっぱ凛の笑顔は可愛いな。
なぁ、ボディーガードさ、マジで俺にしない?
ずっと隣で守ってやるよ。

そうだな、一日中?
ベッドの中でも風呂でも、守ってやるって」

ニヤリと笑う安達君。
前のめりになって、テーブルを挟んでわたしに顔を近づけようとする彼を、翔護が右手で肩を押さえ込んで制した。

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