普通なお嬢様の極秘恋愛
「もうっ二人とも!

話がズレてるって。
睨み合ってる場合じゃないでしょ?」

花歩ちゃんの一言に、翔護も安達君も睨み合うのをやめた。
わたしもそっと、翔護の腕から自分の手を離した。

「そうですね、失礼しました。

で、僕がお嬢様のボディーガードであり、それをワケあって学校で伏せていると理解してもらったと思うのですが。
問題は、なぜ僕の代理がこの男かってことです」

「さっきこいつらにも言ったけど、俺が強いからだろ」

今度は睨むことなく、ちらりと安達君を見やる翔護。
それに、ふん、と鼻を鳴らしながら安達君はそう答えた。
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