普通なお嬢様の極秘恋愛
そういう学校に通っている子達は、小さい頃からそういう教育が行き届いているんだよ。
わたしがいったところで、浮くに決まっているんだ。

お父様は、そこらへんを理解しようとしてはくれない。

わたしは泣いて訴えた。
何度も何度も、何日も、何ヶ月も。

それで、どうにか普通の学校に通うことを許してもらえた。
高校卒業後の進路をお父様が決めることを条件に。

中学を卒業した翌日。
高校入学を控えた春休み。
お父様の書斎に呼ばれた。

何事かと行ってみると、お父様の隣には一人の綺麗な男の子が立っていた。
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