普通なお嬢様の極秘恋愛
「事実じゃないですか。

お嬢様のお側にお仕えする身として、お嬢様に迫ることも、そんな感情的な態度も、いけませんね」

涼しい顔で安達君を諭す翔護を、加奈子ちゃんと由美ちゃんが楽しそうに眺めている。

「安達君が力で敵わない相手、初めて見た」

「森下君って、見た目より強いし、結構言いたいこと言うんだね」

ふふっと笑いが漏れる部屋は、女子会とは違ったものになってしまったけれど、それでも楽しげな雰囲気が漂い始めた。

「で? そう言うお前は、何で凛のボディーガードしてるんだ?」

安達君の何気ない一言に、わたしは焦った。
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