普通なお嬢様の極秘恋愛
人数を考慮してくれ、いつもより大きめな車を用意してくれた中堂さんにお礼を言い、みんなで乗り込む。

ボディーガードなんだから、と、安達君はわたしの隣に座った。

「安達君、凛ちゃんにちょっかい出すんじゃないわよ?」

「うっせーな、分かってるっての」

加奈子ちゃんと安達君の相変わらずなやりとりに、思わず笑が漏れる。

「仲良いよね、二人」

「バカ言うな!」
「そんなわけないよっ!」

息ピッタリで同時に否定する2人に、わたし達はくすくすと笑った。

遊園地に着いたのはお昼前。

車内では、由美ちゃんが持参したポップな音楽をかけた明るい雰囲気の中、お喋りをしたりお菓子を食べたりで、遠足みたいで楽しかった。
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