普通なお嬢様の極秘恋愛
ゲートをくぐると気持ちが高まる。
みんなも同じみたいで、きゃっきゃと楽しいそうな声が上がった。

遊園地なんていつ振りだろう!

こんなに笑顔で大勢で遊園地に遊びに来れるなんて、中学生の頃の塞ぎ込んでいたわたしからすると、信じられないことだ。

翔護がいないのだけが心残りだけど、楽しもう!

色々見て回って、いくつかアトラクションも楽しんで、お昼も食べた。

フードコートの野外テーブルの一つをみんなで囲んで、お昼後の休憩中。
わたしは席を立った。

「わたしちょっとお手洗い行ってくるね」

「凛、着いて行こうか」

「バカ! 女子トイレだよ?!」

わたしに続いて立ち上がろうとした安達君を、加奈子ちゃんが止めた。
本当にこの二人は息ぴったりで面白い。

「すぐそこだし、大丈夫。
安達君、みんなとゆっくりしててね」

わたしは笑いながら一人、その場を離れた。
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