普通なお嬢様の極秘恋愛
「凛が安達君に触られるうたびに、俺、心が痛かった。
すぐ傍に行きたいのに行けなくて、もどかしかったよ」

「翔護、ごめんね……?」

向き合う翔護の両手を、ぎゅっと握る。

大好きな翔護をもやもやさせてしまった。

わたしだって翔護がほかの女子に触られていたら、絶対嫌だもん。
もっと安達君に触られないように、気をつけなくちゃ!

「ん。凛、お利口さん。
じゃあそれはもう良いから、まずは服、買いに行こう。
見つからないように、ね?」

変装しよう?
翔護はいたずらっ子のように笑ってわたしの手を引いた。

遊園地内の衣料品店で、わたしと翔護は洋服を選んでいた。
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