普通なお嬢様の極秘恋愛
「凛ちゃん大丈夫?
医務室で休んでたんだって?
ジェットコースターが気持ち悪かったのかな?」

「ん、もう平気。ごめんね、みんな」

わたしは観覧車から降りた後、翔護と別れて元の服に着替え、みんなと合流した。

心配そうな表情を浮かべる由美ちゃんに、嘘ついた申し訳なさで頭を下げた。

翔護とデートできたのは本当に嬉しかった。
けどまた一つ、嘘をついてしまった……。

「折角凛とデートだと思ったのによー。
体調崩してちゃ意味ねーじゃねーか」

「そもそも安達君は護衛でしょ!
デートじゃないでしょ!」

「マジうっせーな、加奈子はっ!」
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