普通なお嬢様の極秘恋愛
翔護と知り合って1週間くらい経った頃だったかな。

高校生になるまであと1週間はお休みがある。
わたしの部屋のベランダのテーブルセットで、翔護と2人でお茶をしながらお喋りをしていた。

年頃の女の子の部屋、まして当主のお嬢様の部屋。
そこに、ボディーガードといえど、同世代の男の子と2人っきりでいるとなると、問題になるかも知れない。

それで、何もないですよ、とアピールするために、部屋の扉を開け放っておいた。
通りかかれば中の様子も、ベランダも見える。

2人で紅茶とクッキーを口に運びながら、のんびりとお喋りをしていた。
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