普通なお嬢様の極秘恋愛
「連絡してから来るんだったね。
ごめん、翔護……。
ここまで来たのに早速寝るとこがないかも知れないよ……」
家出初日から失敗だ。
女性には不審がられたし、ここにいてもきっと大女将には会えない。
むしろますます不審がられて追い出されるだろう。
かと言ってもう辺りは暗くなっている。
どこか寝る場所を探さなくちゃ……。
坂を降りて、バス停に戻ろうか?
って、バスも電車もまだ走っているのかもわからないなぁ。
確かこの辺はどっちも早い時間に終わってしまた気がする。
携帯の電源を落としているから、時間も確認できないし……。
「……ん、凛?」
「あ、ご、ごめん翔護。
どうしよう……」
考え事をしていて、気づくのが遅れてしまった。
声に顔を上げると、翔護が指を差していた。
ごめん、翔護……。
ここまで来たのに早速寝るとこがないかも知れないよ……」
家出初日から失敗だ。
女性には不審がられたし、ここにいてもきっと大女将には会えない。
むしろますます不審がられて追い出されるだろう。
かと言ってもう辺りは暗くなっている。
どこか寝る場所を探さなくちゃ……。
坂を降りて、バス停に戻ろうか?
って、バスも電車もまだ走っているのかもわからないなぁ。
確かこの辺はどっちも早い時間に終わってしまた気がする。
携帯の電源を落としているから、時間も確認できないし……。
「……ん、凛?」
「あ、ご、ごめん翔護。
どうしよう……」
考え事をしていて、気づくのが遅れてしまった。
声に顔を上げると、翔護が指を差していた。