普通なお嬢様の極秘恋愛
「翔護、本当に本当に、よかったの……?」

家出に付き合わせるなんて、やっぱりまずかったかな?
わたしは改めて翔護の気持ちを確認したかった。

割り当てられた離れの一部屋は、確かに他の部屋と比べると小ぶりだけれど、とても綺麗で素敵な部屋だ。

むしろ無駄に大きすぎる自分の部屋よりも居心地が良い。

お客様ではないから、当たり前だけど自分たちで布団を敷く。
布団の上でじっと隣の翔護を見つめている状態だ。

「凛、もうそれ言わないって約束して?
俺は、凛といれれば良いから。
凛が気兼ねすること、なにもないから」

大丈夫、と、翔護は笑ってわたしの頬を撫でた。

「凛、大好きだよ。
一緒にいることが出来て嬉しい。
それに、家出を言いだしたのは俺だよ?」
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