普通なお嬢様の極秘恋愛
よかった、それで聞かれただけかぁ……。
胸を抑えて、小さく安堵のため息を吐く。

それにしても……。

わたしと同じ年齢の息子さんがいるだなんて思えないほど若く見える。
わたしのお母さんも綺麗だって言われることはあるけれど、それ以上だ、

最近よく聞く美魔女って称される女性に当てはまるんだろうな、瀬田さん。

「……見えませんね、そんな大きな息子さんがいらっしゃるようには……」

「あら? ありがとう!
若いのにお上手ねぇ」

ぽろりと漏れてしまったわたしの本心に、瀬田さんは嬉しそうに返事をした。
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