普通なお嬢様の極秘恋愛
それをきっかけに、無言の車で会話が生まれた。
気まずい雰囲気がほぐれて、中堂さんもわたしも少し笑った。

「ごめんなさい、中堂さん、田中さん……。
心配かけてしまった今までのこともそうだけど、今日も……。

朝早くからお父様に呼び出されて車を出して何時間も……!

お腹、すきましたよね?
今からご飯、食べに行きましょう?」

それにしても今は何時なんだろう?

わたしはカバンに入れっぱなしだった携帯を取り出し、電源を入れた。
ここ最近、と言うか家出をして電源を落としたその日から放置していた、

でも時々翔護が「緊急事態があるかも知れないから」と、充電してくれてたから、つながる状態ではあった。

で、久しぶりに開いた携帯。
なんだか不思議な感じだ。

時間を確認してみると、お昼を過ぎていた。

それは田中さんのお腹も鳴るよね。
中堂さんだって、言わないだけできっと凄くお腹空かせている。
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