普通なお嬢様の極秘恋愛
「……。
何があったか知らないけど、とりあえず、いなくなったらしい森下の代わりだ。

急遽呼ばれてさ、びっくりした。

あ、夕飯の時間だって伝えに来たんだ。
早く来いよ、凛」

安達君はそう言って、あっさり部屋を出て行った。

やっぱり翔護がいなくなると、代わりに安達君が来るんだ……。
わたしは暫くぼんやりした後、仕方なく食堂へ向かった。

食欲もないし、お母さんにも会いたくないのにな……。
お父様はいるのかな? いたらもっと嫌だな……。
なんて考えながら、ゆっくりと廊下を歩いた。

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