普通なお嬢様の極秘恋愛

最近引きこりがちだったから、外の空気を新鮮に感じる。
やっぱり外に出るって良いと思う。

目の前を歩く二人に着いて行く。

今日は中堂さんの運転じゃないんだな、とか、心配してないかな、とか思ったけど、こうやって出て来られてるってことは、どうにかなってるんだろう。
かなり久しぶりに家から歩いて移動する。

なんだか楽しい。

「凛、いつも車だろ？
今日は歩きだけど、疲れてないか？」

「凛ちゃんが疲れたらタクシー呼ぼうか？」

二人が心配そうにわたしの顔を覗き込む。

「大丈夫だよ！　むしろ嬉しい！
さ、行こう！」

着いたのは近所の小さな公園だった。
三人でお喋りしながらだとあっという間。