普通なお嬢様の極秘恋愛
「凛ちゃんがね、日に日に元気なくなってくの。
すぐ分かったよ、森下君がいないからだって。

だから、安達君と協力したの。
森下君と会わせてあげようって」

わたしが疑問に思った事が伝わったのか、花歩ちゃんが説明しだした。

「はい、凛ちゃんはアイスティーね。
森下君は緑茶で良かった？」

「あ、ありがとう……」

「ありがとうございます」

花歩ちゃんはわたし達にペットボトルのドリンクを渡して、隣のベンチに腰掛けた。
安達君も花歩ちゃんの隣にどかりと座った。


「結構大変だったんだぜ？
森下の連絡先聞き出したり、居場所突き止めたり。
なぁ？」

「ほんとほんと」

ああ、なるほど……。

花歩ちゃんと安達君が協力してくれたから、わたしは翔護と会えたわけで、しかもそれで二人が仲良くなっているんだ。
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