普通なお嬢様の極秘恋愛
困ったような笑顔を浮かべながら、二人から見えない位置で、そっと手を握ってくれた。
言葉はなくとも、「大丈夫だよ、心配しないで」と伝えてくれているような気がした。
「……凛のおばぁちゃんが気にかけてくれてね、連絡があったんだ。
色々話してるうちに、事情は分かった、良かったら来ないかって言ってくれたんだ。
だからお言葉に甘えて、旅館で泊まり込みで仕事してた」
「え? そうだったの?」
「うん。
夏休みの忙しい時期に、若いのがいてくれると助かるわい!
って笑ってた」
翔護がおばぁちゃんの声真似をしたものだから、笑ってしまった。
ちょっとだけ似てる、微妙な感じが面白い。
それにしても、翔護は凄いなぁ。
わたしが閉じこもっていた時も、しっかり前を向いて働いていたんだ。
それに比べて……。
自分が嫌になる。
「凛、今ネガティブなこと考えてるでしょ?
すぐ顔に出るんだから」
繋いでいない方の手で、頭を撫でられた。
言葉はなくとも、「大丈夫だよ、心配しないで」と伝えてくれているような気がした。
「……凛のおばぁちゃんが気にかけてくれてね、連絡があったんだ。
色々話してるうちに、事情は分かった、良かったら来ないかって言ってくれたんだ。
だからお言葉に甘えて、旅館で泊まり込みで仕事してた」
「え? そうだったの?」
「うん。
夏休みの忙しい時期に、若いのがいてくれると助かるわい!
って笑ってた」
翔護がおばぁちゃんの声真似をしたものだから、笑ってしまった。
ちょっとだけ似てる、微妙な感じが面白い。
それにしても、翔護は凄いなぁ。
わたしが閉じこもっていた時も、しっかり前を向いて働いていたんだ。
それに比べて……。
自分が嫌になる。
「凛、今ネガティブなこと考えてるでしょ?
すぐ顔に出るんだから」
繋いでいない方の手で、頭を撫でられた。