普通なお嬢様の極秘恋愛
「凛ちゃんもいじりがいがあるなぁ。
恥ずかしがり屋さんで可愛いんだもん。
すぐに赤くなっちゃうし!」

ふふっと笑顔を浮かべている花歩ちゃん。

「おい佐藤、俺と凛の扱い、違いすぎねぇ?」

「凛ちゃんと安達君が同じ扱いなわけないでしょっ」

「だよね~」

「わかるわかる~」

「お前らひっでぇ!
もっと俺も大事に扱え!」

みんなで笑い合っていると、竹井先生が入ってきた。

「はいは~い、皆さんお久しぶり!
元気だった?
ほら安達君、座って」

「あれ? 俺だけ注意された?」

安達君がキョロキョロ周囲を見渡すも、彼以外のメンバーはちゃっかり席に着いていた。

「抜け目ねぇな、お前ら!」

「抜け目ない……?
なんのことか分からないけど、取り敢えず座ってくれない?

もしかして、あ、もしかしなくても目立ちたがり屋さん?」

「ちっがう!」

久しぶりの竹井先生と安達君のやりとりに、教室内で笑いが起こった。
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