普通なお嬢様の極秘恋愛
ホームルーム直後、翔護がおもむろに席を立ち、席で書類を眺めている竹井先生に話しかけた。
わたしも翔護の後について行った。
お礼、言いたかったし。
「竹井先生、これ……。
お返しします。
ありがとうございました」
「ありがとうございました、先生」
「あら? いいの?」
わたしと翔護は揃ってお礼を言って、頭を下げた。
翔護が先生に差し出したのは会議室の鍵だった。
1学期の間、お昼を過ごすのに貸してくれていた部屋の鍵だ。
窮屈な思いをしているわたしと翔護と花歩ちゃんが、昼休みくらいはのびのび過ごせるように、と、先生が配慮してくれて、翔護が預かっていたんだ。
「はい、もう必要ないんです。
隠す必要、なくなったので」
「そうなの!
それは良かったわね!」
先生は笑顔で鍵を受け取った。
わたしも翔護の後について行った。
お礼、言いたかったし。
「竹井先生、これ……。
お返しします。
ありがとうございました」
「ありがとうございました、先生」
「あら? いいの?」
わたしと翔護は揃ってお礼を言って、頭を下げた。
翔護が先生に差し出したのは会議室の鍵だった。
1学期の間、お昼を過ごすのに貸してくれていた部屋の鍵だ。
窮屈な思いをしているわたしと翔護と花歩ちゃんが、昼休みくらいはのびのび過ごせるように、と、先生が配慮してくれて、翔護が預かっていたんだ。
「はい、もう必要ないんです。
隠す必要、なくなったので」
「そうなの!
それは良かったわね!」
先生は笑顔で鍵を受け取った。