普通なお嬢様の極秘恋愛

「皆さん、聞いてください」

ざわついていた教室が、静かになった。

「僕……、凛と付き合ってます。
まぁ色々あって報告が今ですが、入学時から付き合ってました。

もし、凛を好きな人がいるなら、諦めてください。
それと、凛を好きって知り合いがいるのなら、諦めるように伝えてください」

静かになった教室が、再度ざわついた。

「え～！　
付き合ってないって言ってたじゃんか！」

「上間狙ってたのになぁ！」

「森下君、ショックなんですけど……！」

「わー、俺の友達、マジで上間イイって言ってたわ……。
あいつ、ショックで寝込むかも……」

「おい森下！　いきなり堂々としすぎだろ！
てか俺はまだ諦めねーぞ！」

賑やかな教室の中で、安達君が立ち上がった。