普通なお嬢様の極秘恋愛
最後に教室を出たのは、いつものメンバー。

あ、だけど安達君は先に行ってしまったから、5人だ。
恥ずかしさでなかなか動けなかったわたしは、翔護に手を引かれてやっと歩き出した。

「森下君、すごい大胆だったね」

「安達君しつこいから。
あのくらい見せ付けないとだめかなって」

「いやいや、それ以前に交際宣言とかしちゃってさ!
びっくりしちゃった!」

俯き加減のわたしとは違い、みんなは楽しそうに話している。
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