普通なお嬢様の極秘恋愛
もしかしてこのクラス、良い人だらけかもっ!
わたし、中学の頃と違って、楽しい3年間、過ごせるのかも!

「あ、ねぇねぇ上間さん。

あとさ、森下君と、どんな関係?
朝、一緒だったよね?
本当に、ご近所のただの友達なの?」

「え……と。うん、そう」

わたしはかろうじて、そう答えた。

本当は、大好きな恋人だって言いたいけど……。
ただの友達? って聞かれてうん、て答えなくちゃだなんて、辛いけど、仕方ない。

「はぁい、じゃあ次に進みましょう。
時間足りなくなっちゃうわ」

先生が一言かけてくれて、後ろのクラスメイトが自己紹介を始めた。
助かったぁ……。
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