普通なお嬢様の極秘恋愛
一気に熱を帯びるわたしの頬。

頬というか、顔全体、熱い……!
わ、もしかして顔どころか首まで赤いかも。

こんなに近いの恥ずかしい。
けど、もっと翔護を見ていたい……。

「り、凛……!
あんまりそんな間近でじっと見ないで、恥ずかしいから……」

翔護の頬にもほんのりと朱がさした。
わ、照れた顔もカッコいいなぁ……。

「あの~、お邪魔したくはないんだけど、目の前で見せつけられるのも……。

あ、暫く後ろ向いてようか?」

赤い顔を突き合わせるわたし達に、花歩ちゃんがもう一度、申し訳なさそうに声をかけた。



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