普通なお嬢様の極秘恋愛
「あ、お待たせ。
そこの3人、行くわよ」

「え? はい?」

「いいから、いらっしゃい」

わたし達は先生に連れられ教室を出て、慣れない校舎を歩く。

「はい、ここ、入って」

連れて来られた教室に入り、あたりを見渡す。
会議室……?
机と椅子が並ぶ部屋。
目の前にはホワイトボード。

「ここは、今は貸し切り。
教室じゃあ、誰かに聞かれるかも知れないからね」

「は、はい……。
ごめんなさい、先生、わたしのためにわざわざ……。
お父様が何か……?」

先生の言葉に、わたしは頭を下げた。
うちのことでって、きっとお父様だ。
お父様、今度は何を……?

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