普通なお嬢様の極秘恋愛
「貴女のお父様にも教頭にも、特別扱いを、って言われたんだけど……。

そんなエコヒイキしたくないから、よかったわ。
そんなことされちゃ、貴女も居心地悪くなるでしょう?

他の生徒と平等に、扱うわよ?」

「はい! 勿論です、先生。
よろしくお願いします!」

「ええ!」

先生とわたしは、顔を見合わせて笑った。
よかった、この先生で……。

もし、お父様と教頭先生の言うことを聞いてしまう先生だったとしたら、わたしは変に特別扱いをされて、また中学の頃のように、浮いてしまっていたんだろう……。

「良かったね、凛ちゃん!」

「うん、花歩ちゃん!」

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