普通なお嬢様の極秘恋愛
そんなに心配して、よっぽど大事なのね、と、先生は笑っているけれど……。

え、今、彼氏って言った……?

「え、違っ……!」

「あ、いや……。
彼氏では……」

否定するも、先生はまだ笑っていた。

バレちゃ、いけないのに……。
慌ててしまう……。
今のこの慌てた態度がまた、怪しかったかな……?

「見てれば分かるのよ。
わたしね、結構鋭いの。

それに、これまでどれだけの生徒を見てきたと思ってるの?
目がね、鍛えられるのよ?」

先生は、パチッとウインクをしてみせた。
わたしウインク出来ないな、両目つぶっちゃうから……。

って、そんなこと考えてる場合じゃない!

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