抹茶まろやか恋の味



 昨日、初めて出会えて。
 そして今日、再び出会えて。
 それなのに、もう会えなくなる……?


「だから、好きだと言ってくれた京介さんに、私は望む答えを出すことができない……」


「そん……っな」


 多分、今……何かを決めなくては。
 僕の心を、決めなくては。


 一生後悔する。
 彼女を失う、というこの瞬間をただ呆然と見ているなんて、そんなことをしては、いけない……!


「……分かりました」


 崖から落とされても、命からがらで光を――答えを見出した僕は、決意を彼女に告げる。


「三年後、あなたの元へ会いに行きます。利香さんからの答えは、その時まで保留にします」


 僕の初恋の執念は――想いは、こんな障害、簡単に乗り越えてみせる……!


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