雨恋~芸能人の君に恋して~
「優紀君、なんで?」
唇を押さえて、真っ赤な顔の琉宇ちゃん。
そんな彼女の表情にドキドキしつつ、何でもないふりをして答える。
「なんで?そんなの琉宇ちゃんが好きだからだよ」
俺の返事に、自分の体を抱き締める琉宇ちゃん。
「嫌だった?」
嫌われたらどうしよう?
弱気になる俺に、琉宇ちゃんは首を横に振った。
「嫌じゃない。嫌じゃないけど、優紀君との初キスは、起きてるときにちゃんとしたかった」
恥ずかしそうに俯いて、小声で答える琉宇ちゃん。
そんな彼女の可愛らしい言葉に、感情が溢れ出して、
琉宇ちゃんの体を抱き締めて、何度も深いキスをした。
好きが、止まらない。
このまま琉宇ちゃんに溺れて死ぬならいいかな?
なんて本気で思った。