雨恋~芸能人の君に恋して~



「開は?このことを知ってるんですか?」



『スクープのことは、もう耳に入ってるかもね。けど社長が裏で関係してることまでは知らされてないはず』



複雑な気持ちが入り乱れる。



『雑誌はすでに販売されていて、今更、差し止めはできない。これからいろんな場所で三槻開との噂について聞かれるだろうけど、沈黙を貫くのよ』



ショックが大きすぎて、答えることができない私に、



『今から迎えに行くから』



そう言った林田さんは、電話を切った。



スマホには、林田さんと話してる間に、優紀君から何度も着信が入ってて、ラインにもメッセージが残ってた。



優紀【電話して】



慌てて優紀君に電話する。



『どういうこと?』



開口一番聞こえたのは、冷たい声。



初めて聞く声に、体が震える。



「どうって?」



『今朝のワイドショーを見たよ。琉宇は開との付き合ってんの?』



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