なみだドロップ
1人になった途端、涙が溢れてきた。



私は弱虫で、小さい頃にからよく男子にいじめられて泣く事があった。



そんな時、いつも章ちゃんは私が泣き止むまで隣にいてくれた。



「結菜、泣くな!」



「うぅ、ひっく……だって柳くんが……っ」



「そんなんだからいつまでも優之介にいじめられるんだよ!


いつも俺が守ってやれるとは限らないんだから、少しは強くなれ!!」



いっつも怒られて、それは章ちゃんの慰めなんだって思ったら嬉しくてまた泣いて……



「あ〜あ、なんか思い出しちゃったな……」



どうしよう、涙が止まらない……



章ちゃんは、もう隣にいてくれないのに……



想いは届かないのに……



「今でも、章ちゃんが好きだなんて……」



もういっその事、傾く夕日と共に消えてしまいたかった。
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