優しすぎる君


「あっー!徹だー!!」
そんなこと思ってると近所迷惑になるくらい馬鹿でかいこえが聞こえた。

朝が弱い俺は、美緒の馬鹿でかい声を無視しゆっくり歩いていると、あいつは俺の方へ走ってきて「おはよう徹」と
満面の笑顔で抱きついてきた。

「ん…はよ」
やる気のない返事をした。

「元気ないな~
今日から新学期だよ?!
楽しみじゃないの?

すげぇ元気な声に少し引いた…
よくもこんな朝から…
まあ元気なところが美緒の取り柄だもんな
…なんて

「お前が元気すぎるだけだよ…
それに楽しみじゃないよ…
俺はバスケさえできりゃーいいから」
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