また会いたくなっちゃったんだろ?
車の中で

 .。*゚¨゚*..。о゚゚+。. 某日 午後5時






「今日はどうしたの?」

「明確な理由がないと、やっぱり会ってもらえないんでしょうか?」

先輩はフッと笑って

「昼間も会ってたのにまた会いたくなっちゃったんだろ?」

いつものお決まりのやり取りだけど、先輩のいじわるな目つきに身動きが取れなくなる。
困っていると、しょうがないなという顔ではにかんだ。


「あの、少し歩きませんか?」

「…?いいけど、それだったら車乗れば?」

返事をする間もなく、先輩はさっさと車に乗り込んだ。


先輩の助手席、今日で2回目。


こないだは夜中の駐車場だったのだけど、今日はまだ夕暮れが始まったばかり。
駐車場を行き交う人がこちらを見ているようで、ちょっと戸惑ってしまう。
先輩にとっては自分の部屋みたいなものだから、片膝立てて私の姿を上から下までじっと見てる。
そうだ、今日は透かし模様の膝丈のスカートを履いてたんだっけ。

こんなシチュエーション予測してなかったのに、どうしよう…。
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