また会いたくなっちゃったんだろ?
先輩?指にセロテープいっぱい付けてなにしてるんだろ?
「ん?さっきの資料な、ホチキスを逆に打っちまったんだよ。引っ掛かるだろ、だから保護な。」
「あ、それから新しいのも作っといたから。キチンと貼れるサイズにしてあるからな。」
先輩、縮尺の計算得意なのかな?
「ん?テキトー。何回かコピー無駄にしちまった!」
はにかむ顔ヤバいです!
目元に優しい皺が浮かぶ男の人に弱いんだよなぁ。
「あの、この資料見せて下さった時、もしも私がシラーっとして興味を持たなかったら、あの資料下さらなかったですか?」
「あ、いえ、仮に。なんですけどね。」
「んー…、いや、それでも『こうやって使いな』っつって渡してた、かな。」
「え!!…優しい…」
「最初っから宮崎サンのために作ったものだから。」
「私だけ…ですか?」
「そ。俺の特別なんだからな、大事にするんだぞ!」
「…!」「一生ついて行きます!」
はははは!
と笑って先輩はどこかへ行ってしまった。
特別なんだからな
トクベツ…な存在?
いや…資料…ですよね。