コント集「晴れて雪光る」
金太郎「何もさ、毒薬に固執しなくていいんだよ?元々、俺はさ、毒薬には気乗りしてない訳で…」

ウサギ「あ!そうだよね、毒キノコって手があるよ!」

金太郎「いや、そういう意味じゃないよ!え、毒キノコ?」

ウサギ「毒キノコなら、この足柄山にも、少なからず、生えたりしてるんじゃないか?」

金太郎「それはそうかもだけど、見分けつかないよ」

ウサギ「見分けなくていいだろ。手当たり次第に、キノコ採ってさ、鮭と一緒にホイルで蒸して、熊に出してやったらいいんだよ。その中に、一本でも、毒キノコが入ってたらしめたもんさ」

金太郎「なるほど…。よし、分かった。やってみるよ。キノコ採り、協力してくれるかい」

ウサギ「いやだ」

金太郎「よし、分かった。じゃー、一人さびしく行って、そのまま、熊に、恐怖のホイル蒸し、プレゼントしてくる!!」

ウサギ「行ってこい、犯罪者!!」

金太郎「うす!!」


金太郎、出ていく。


ウサギ「ふう…。世話のかかる大将、だな…。やれやれ、だぜ」


金太郎、戻ってくる。

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