コント集「晴れて雪光る」

みよ「ジャンケン」

斎藤「今、なんつった」

みよ「ジャンケン」

斎藤「ジャンケンつった？」

みよ「つった」

斎藤「何を言ってるんだよ。余ったプリン、どっちが食べるかって話じゃないんだよ」

みよ「あたしね、昔っから、プロポーズされたら、最後はジャンケンで決めようって決めてたの」

斎藤「何でだよ」

みよ「やっぱり強い男がいいもの」

斎藤「ジャンケンで分からないよね、それ？！」

みよ「少なくともジャンケンは強いってことは分かる…」

斎藤「運じゃん！！」

みよ「人間やっぱり最後は運だと思う」

斎藤「え、経済力とかじゃなくて？精神力の強さとか、運動能力の高さとか、そういうんじゃなくて？」

みよ「これからは、何かと、ジャンケンだと思うんだ」

斎藤「どこで、そう思っちゃったんだろう、みよちゃん」

みよ「やる、ジャンケン」

斎藤「今から？？」

みよ「いつやるの。今でしょ」

斎藤「いや、古いな…。え、これさ、もし、僕が負けたらどうなるの」

みよ「それは…残念だけど、ごめんなさい」

斎藤「マジで？！」

みよ「しょうがないよね」

斎藤「いや、納得できないでしょっ」

みよ「でも、ジャンケンで決めるってことは、そういうことだよね？」

斎藤「いやだから、ジャンケンで決めるってことに、そもそも納得してないわけでっ」