5男1女の兄妹の長い1日 これって禁断の恋?
聡兄さんとドライブ
南門に走って行くと聡兄さんはもう待っていてくれた。
車にもたれて立っているだけで絵になる。
「聡兄さんお待たせ」
聡兄さんに助手席の扉を開けてもらい私が乗り込むと聡兄さんも運転席に乗りエンジンを掛けると静かに車を走らせる。
「みぃちゃん走らなくても良かったのに」
「だって…みんなに見られると煩いんだもん…素敵なお兄さんね紹介してって…」
「そりゃー困るな」
「そうでしょう?聡兄さんは全然その気ないもんね?だから私断るの大変なんだよ!」
「そりゃーご苦労をお掛けします アハハ」
「笑い事じゃないんだから」
もう聡兄さんたら人事だと思って…
「みぃちゃんちょっとドライブしようか?」
「ドライブ?」
「みんなには内緒のデートだよ」と聡兄さんは微笑む。
「うん良いけどあんまり遅くならない様にしようね?」
「あぁそうしよう」
暫く走ると海岸線に出た。
「あっ海が見えてきた」
「ちょっと降りるか?」
「うん」
今日はちょっと寒いから海に来ている人は少ないようだ。
高校生だろうか男の子と女の子が手を繋いで砂浜を歩いてる。
時折見つめ合ってすこし頬を染めてとても楽しそう。
私は女子高だったしお兄さん達に送り迎えして貰ってたから男の子との出会いも無かったからあんな事した事なかった。
「みぃちゃんおいで」
聡兄さんは私の手を繋ぐと「少し歩こう」と言って二人で砂浜に降りて歩いた。
さっきの高校生の様に手を繋いで暫く歩くと聡兄さんは立ち止まり向き合うと私の両肩に手を掛けると見つめるだけで何も言わない。
どうしたんだろう?
「聡兄さん?」
聡兄さんは何も言わずに顔を近づけて来て聡兄さんの唇が私のに落ちて来た。
そして少しの隙間から聡兄さんの舌が入って来る。
聡兄さん…
亮兄さんも聡兄さんもどうして…
聡兄さんの唇が離れると恥ずかしくて俯くと私の足元に子犬がじゃれて来た。
「可愛いーあなたはシーズーちゃんね?」
私が屈んで頭を撫でてあげるとしっぽを振ってくれる。
「君は男の子?女の子?人懐っこい子ね」
子犬は名前を呼ばれ飼い主の元へ走って戻って行った。
「あぁ行っちゃった…」
「みぃちゃん犬欲しい?」
「ううん、まだ学校の事が忙しくて余裕ないよ…だからお世話できない」
「じゃみぃちゃんが世話を出来る余裕が出来たら飼ってあげるよ、今はこれ、みぃちゃん誕生日おめでとう」
聡兄さんは私の後ろからネックレスを着けてくれた。
ネックレスのトップを手に取ると…
あっこれは…
「これママが…」
一条のパパにプレゼントして貰ってママが大切にいつも着けていた花びらをモチーフにしたダイヤのネックレス。
私が欲しいと言ったらママは『美侑がお嫁さんに行く時にあげるね』って言っていた。
でも…あの飛行機事故で両親と一緒に無くなってしまった。
「父さんがお母さんにプレゼントした物と同じ物だよ、お母さんみたいにいつもつけていて欲しい」
「でも、これ凄く高いのよってママが言ってたよ」
「あぁでも今日は特別だからね」と聡兄さんは微笑む。
車にもたれて立っているだけで絵になる。
「聡兄さんお待たせ」
聡兄さんに助手席の扉を開けてもらい私が乗り込むと聡兄さんも運転席に乗りエンジンを掛けると静かに車を走らせる。
「みぃちゃん走らなくても良かったのに」
「だって…みんなに見られると煩いんだもん…素敵なお兄さんね紹介してって…」
「そりゃー困るな」
「そうでしょう?聡兄さんは全然その気ないもんね?だから私断るの大変なんだよ!」
「そりゃーご苦労をお掛けします アハハ」
「笑い事じゃないんだから」
もう聡兄さんたら人事だと思って…
「みぃちゃんちょっとドライブしようか?」
「ドライブ?」
「みんなには内緒のデートだよ」と聡兄さんは微笑む。
「うん良いけどあんまり遅くならない様にしようね?」
「あぁそうしよう」
暫く走ると海岸線に出た。
「あっ海が見えてきた」
「ちょっと降りるか?」
「うん」
今日はちょっと寒いから海に来ている人は少ないようだ。
高校生だろうか男の子と女の子が手を繋いで砂浜を歩いてる。
時折見つめ合ってすこし頬を染めてとても楽しそう。
私は女子高だったしお兄さん達に送り迎えして貰ってたから男の子との出会いも無かったからあんな事した事なかった。
「みぃちゃんおいで」
聡兄さんは私の手を繋ぐと「少し歩こう」と言って二人で砂浜に降りて歩いた。
さっきの高校生の様に手を繋いで暫く歩くと聡兄さんは立ち止まり向き合うと私の両肩に手を掛けると見つめるだけで何も言わない。
どうしたんだろう?
「聡兄さん?」
聡兄さんは何も言わずに顔を近づけて来て聡兄さんの唇が私のに落ちて来た。
そして少しの隙間から聡兄さんの舌が入って来る。
聡兄さん…
亮兄さんも聡兄さんもどうして…
聡兄さんの唇が離れると恥ずかしくて俯くと私の足元に子犬がじゃれて来た。
「可愛いーあなたはシーズーちゃんね?」
私が屈んで頭を撫でてあげるとしっぽを振ってくれる。
「君は男の子?女の子?人懐っこい子ね」
子犬は名前を呼ばれ飼い主の元へ走って戻って行った。
「あぁ行っちゃった…」
「みぃちゃん犬欲しい?」
「ううん、まだ学校の事が忙しくて余裕ないよ…だからお世話できない」
「じゃみぃちゃんが世話を出来る余裕が出来たら飼ってあげるよ、今はこれ、みぃちゃん誕生日おめでとう」
聡兄さんは私の後ろからネックレスを着けてくれた。
ネックレスのトップを手に取ると…
あっこれは…
「これママが…」
一条のパパにプレゼントして貰ってママが大切にいつも着けていた花びらをモチーフにしたダイヤのネックレス。
私が欲しいと言ったらママは『美侑がお嫁さんに行く時にあげるね』って言っていた。
でも…あの飛行機事故で両親と一緒に無くなってしまった。
「父さんがお母さんにプレゼントした物と同じ物だよ、お母さんみたいにいつもつけていて欲しい」
「でも、これ凄く高いのよってママが言ってたよ」
「あぁでも今日は特別だからね」と聡兄さんは微笑む。