我那覇くんの恋と青春物語~水谷百合編~
うちのクラスの教室は学校の端にある校舎の更に一番端、いわば学校で一番端にある。
つまり、教室から第二体育館に行くということは、学校を横断するということなのだ。
たかだが学校の敷地内と思っていても、私立の学校は無駄に広い・・・
第二体育館までは少し早く歩いて向かっても五分はかかる。
何故、そんなことまでして昼食を第二体育館で取るかというと・・・
まあ、海が言っていた通りなのだが。
「えっ」
第二体育館の扉が少し開いていて、そこから水谷さんがいるか確認のために覗くように中を見た。
すぐに顔を引っ込めたが、水谷さんが膝枕をしていた。
その相手というのが・・・
「あれって・・・西園寺さんだよな」
音を立てないように慎重にもう一度覗き込むと、水谷さんの膝の上に頭を乗せて横になっているのは間違いなく西園寺(さいおんじ)すずだった。
西園寺財閥の一人娘で、一つ学年は下ながらもそのわがままっぷりは校内随一だ。
そんな子と水谷さんが二人きり、しかも膝枕をしているとは、にわかに信じられない光景だった。
つまり、教室から第二体育館に行くということは、学校を横断するということなのだ。
たかだが学校の敷地内と思っていても、私立の学校は無駄に広い・・・
第二体育館までは少し早く歩いて向かっても五分はかかる。
何故、そんなことまでして昼食を第二体育館で取るかというと・・・
まあ、海が言っていた通りなのだが。
「えっ」
第二体育館の扉が少し開いていて、そこから水谷さんがいるか確認のために覗くように中を見た。
すぐに顔を引っ込めたが、水谷さんが膝枕をしていた。
その相手というのが・・・
「あれって・・・西園寺さんだよな」
音を立てないように慎重にもう一度覗き込むと、水谷さんの膝の上に頭を乗せて横になっているのは間違いなく西園寺(さいおんじ)すずだった。
西園寺財閥の一人娘で、一つ学年は下ながらもそのわがままっぷりは校内随一だ。
そんな子と水谷さんが二人きり、しかも膝枕をしているとは、にわかに信じられない光景だった。