我那覇くんの恋と青春物語~水谷百合編~
「そろそろ・・・人が来そうだから」
「うむ・・・仕方がないのだ」
西園寺さんがこちらと反対のステージ側の扉から去っていき、少し遅れて扉を開けて中に入った。
水谷さんは何事もなかったように、シュート練習をしていた。
「あっ、来てくれたんだ」
ステージの前に座ると、彼女もこちらに来て隣に座った。
差し入れのスポーツドリンクを渡すと、笑顔で受け取り、封を開けて一口飲んだ。
「いつも・・・ありがとう」
その笑顔で先程の疑問など、どうでもよくなってしまう。
今は何も考えずに、こうしてこの場にいれればそれでいい。
「天気・・・良いね。凄く暖かい」
「そうだね。このままだと、今日は綺麗な星空が見られそうだね」
彼女はコートを見つめ、何かを考えているようだった。
この第二体育館は学校の端ということ以外にも建物自体が古いということもあり、あまり授業でも使われないにうえに、昼休みには全くといっていいほど人が来ない。
彼女にとっては、格好の自主練の場であるのだ。
「昼にも・・・星はあるのにね。ただ、隠れているだけ・・・」
隠れている
先程のことを覗き込んでいたことを思い出し、思わず息を飲み込む。
もしかして、彼女に気付かれていたのだろうか・・・
「うむ・・・仕方がないのだ」
西園寺さんがこちらと反対のステージ側の扉から去っていき、少し遅れて扉を開けて中に入った。
水谷さんは何事もなかったように、シュート練習をしていた。
「あっ、来てくれたんだ」
ステージの前に座ると、彼女もこちらに来て隣に座った。
差し入れのスポーツドリンクを渡すと、笑顔で受け取り、封を開けて一口飲んだ。
「いつも・・・ありがとう」
その笑顔で先程の疑問など、どうでもよくなってしまう。
今は何も考えずに、こうしてこの場にいれればそれでいい。
「天気・・・良いね。凄く暖かい」
「そうだね。このままだと、今日は綺麗な星空が見られそうだね」
彼女はコートを見つめ、何かを考えているようだった。
この第二体育館は学校の端ということ以外にも建物自体が古いということもあり、あまり授業でも使われないにうえに、昼休みには全くといっていいほど人が来ない。
彼女にとっては、格好の自主練の場であるのだ。
「昼にも・・・星はあるのにね。ただ、隠れているだけ・・・」
隠れている
先程のことを覗き込んでいたことを思い出し、思わず息を飲み込む。
もしかして、彼女に気付かれていたのだろうか・・・